全介助・医療的ケア児と初めてのキャンプ「テントで寝る」は、思っていたよりできた!
「全介助で、医療的ケアも必要な子とキャンプは難しいだろうな。」
これまではそう思っていました。
外泊するだけでも荷物は多く、天気が崩れれば雨対策も必要。
さらに、寝返りができない肢体不自由児の場合、テントの中で体温や湿度を調整しながら、快適な寝る環境をつくれるのかも大きな不安でした。
そのため、これまで連泊でアウトドアに出かけることはあっても、夜はホテルに泊まることがほとんど。
アウトドアは日帰り、宿泊はホテル。
そんな我が家が今回、初めて『キャンプ&テント泊』に挑戦しました。
結論から言うと、
キャンプできました!しかも、さ〜やはテントで朝までぐっすり!
きっかけになったのは、兵庫県立但馬ドームで開催された『但馬ドームに泊まろう』というイベント。
「屋内でキャンプなんて、キャンプと言えるのか!?」
正直そんな気持ちもありました。
でも、キャンプ初心者である我が家にとっては、これが絶好の「キャンプ入門」になりましたね。
医ケア児とのキャンプ、一番の心配ごと
当日の雨とテント内での睡眠
介助や医療的ケアが必要な子どもとの外泊は荷物が多いですよね。
そこにキャンプとなると、さらに荷物が増えます。
テント、寝具、BBQセット(必須ではないけれど)などの食事の準備……
加えて、キャンプを予定していた日に雨が降ったら?
『ちょっとは濡れる→体温調整が難しくなる→体調を崩す』
そんな流れも容易に想像できます。
そのため、さ~やにとって『雨』はかなり大きなリスク。
私は登山経験もあるので、テントで快適に寝ることの難しさもある程度分かっています。
テントは、家と比べるととても小さな空間。
外気温や湿度、テントの中にいる人数、テントの開け閉め、入口の網戸への切り替えなど、ちょっとしたことでテント内の快適環境は変わります。
特にさ~やは自分で寝返りをすることができません。
暑ければ自分で布団をはいだり、寒ければ動いて調整したりすることもできない。
だからこそ、こまめに睡眠環境を整えてあげる必要があります。
「そんな環境をテントの中で一晩維持できるのだろうか?」
これが一番の不安でした。
きっかけは『但馬ドームに泊まろう』イベント
屋内でキャンプなんて!?
これまでの我が家は連泊でアウトドアに出かけることがあっても、夜はホテルなどに泊まる『日帰りアウトドア』スタイル。
もちろん、それでも十分楽しいのですが、アウトドアを楽しんでいると、
「いつか家族でキャンプもしてみたいな」
という気持ちはありました。
そんなときに知ったのが、屋内でキャンプができるイベント
「屋内でキャンプなんて、キャンプと言えるのか!?」
と思う人もいるかもしれません(笑)。と言うか、私もその一人でした。
でも、今回のキャンプはむしろ屋内だからこそ挑戦できました。
キャンプを始めるにあたっては考えなければならないことがたくさんあります。
- どんなテントを選ぶ?
- どんな寝具・寝袋が必要?
- どうやってテント設営する?
- 医療的ケア用品はどう配置する?
- さ〜やが快適に過ごせる場所をどう作る?
- 暑さや寒さへの対策は?
- 雨が降ったらどうする?
そんな山積みの課題の中で、まず「雨」という最大の不安要素をなくせるのは、とても大きなメリットでした。
但馬ドームは全天候型のドームなので地面は土ですが過ごすのは屋内。
つまり、雨が降っても濡れる心配がありません。
実際、今回のイベントが開催された8月末は、雨のち曇り。
まさに、全天候型ドームのメリットを実感できる天候でした。
(一社)INCREWが体験をサポート
キャンプセット準備してくれました♪
今回は(一社)INCREWさんがキャンプのサポートをしてくれました。
- テント
- BBQセット
- 食材
- アウトドア用車いす『ヒッポキャンプ』
そして、それらの設営や準備までサポート。
我が家が持参したのは、寝袋と普段の外泊に必要なものなど。
今回のキャンプイベントをはじめ、キャンプ場によってはこれらグッズをレンタルできるところもあります。
「キャンプって、こんなに身軽に始められるんだ!」
今回の大きな発見でした!
当日はあいにく外は雨、ドームのメリットが存分に活かされましたが、主催者が企画してくれていた野外活動はほぼキャンセル。モルックなど屋内遊びを楽しみました。
曇りが見えたすきにアウトドア用車いすで散歩したり、昆虫観察や星空観察が少しできました。
いよいよテントで就寝
人生初のテント泊はコットのおかげで大成功!
当日は少し蒸し暑かったものの、BBQを楽しみ、いよいよ夜。
さ〜やにとって人生初のテント泊です。
テントの中にはコットを置き、その上にさ~やを寝かせました。
分厚いテントマットを敷いて寝ても良かったのですが、かさばるので今回はコットを選択。
WAQのコットは組み立てが少し手間ですが、小さく収納でき、座面が『ピンっ』と張っているので体重が分散しやすいと思いました。
コットの上では体位を保持するためのクッションなどを使って姿勢をサポートし、薄手のタオルケットを掛けました。
そして、小型のSPO2センサーも装着。
写真を撮り損ねましたが、こんなイメージです↓
夜中には一度、吸引をしました。
それ以外は、朝までぐっすり。
日中の疲れや慣れないキャンプ体験の緊張もあったとは思います。
でも、コットに寝かせたことで体温が適度に逃げ、マットよりも熱がこもらなかったのが快眠につながったのだと思います。
少し蒸し暑かったですが、気候も良く、ほぼ普段の家で寝ているときと同じように過ごすことができました。
これは、私にとってかなり大きな成功経験でしたね。
『テントの中で医療的ケアをしながら一晩過ごす』ということが、実際にやってみると思っていたよりもハードルは低かった。
そして、まさかの「親が一番寝不足」
さ~やだけではありません。弟もテントの中でぐっすり眠り、朝から元気。
早朝から起きてホットサンドを作ってくれました。
一方で、一番寝不足だったのは、私たち夫婦(笑)。
テントで寝るのが久しぶりだったこともあり、夜中に何度も目が覚めてしまいました。
子供たちの様子が気になって気が張っていたのかもしれません。
さ〜やはぐっすり寝ているのに、親が寝不足。
まさかこんな結果になるとは思いませんでしたね。
朝になってからは、ゆっくり荷物やテントを片付けました。
チェックアウトも13時までと余裕があり、朝からバタバタする必要がありません。
この「時間に追われない」というのも、介助が必要な子どもとのキャンプでは大きなポイントだと感じました。
次は「家族4人だけ」でキャンプしてみたい
家族だけでキャンプする最適解は?!
今回はINCREWさんのサポートがあったからこそ、初めてのキャンプに挑戦できました。
では、次に我が家4人だけでキャンプするとしたら?
今回の経験を踏まえると、次のステップは『車中泊とテント泊のミックス』
- さ~や+親1人 → 車中泊
- 長男+親1人 → テント泊
というスタイルかなと思っています。
4人がゆったり寝られる大きなテントは、折りたたんでもかなり大きくなります。
さらに、設営も大変。
全介助のさ〜やのケアをしながら、大きなテントを設営することを考えると、まずは無理をせず、快適な環境を確保しやすい車中泊からはじめるのがよさそうかなと思いました。
まとめ
「できるかどうか」は、やってみないと分からない
今回のキャンプで一番大きかったのは、「テント泊は無理かもしれない」と思っていたことが、「工夫すればできるかもしれない」に変わったことです。
もちろん、季節や天候、体調によって条件は変わります。
我が家の場合も、今回うまくいったからといって、どんなキャンプでも大丈夫というわけではありません。
でも、「できない」と思っていたことを、環境を選んで、サポートを借りながら、まず試してみる。
それだけでも、次の一歩につながることが分かりました。
2026年の夏は、お盆を過ぎた頃から夜が急に涼しくなってきました。
もしかすると、これからが我が家にとってのキャンプシーズンなのかもしれません。
今回の「但馬ドームに泊まろう」での経験を生かして、次はいよいよ家族4人だけのキャンプに挑戦してみようと思います♪














