立山観光

肢体不自由児と行く立山室堂、初日。アルペンルート立山駅から弥陀ヶ原まで。

肢体不自由児と行く立山。

1泊2日プラン初日は、立山黒部アルペンルートで富山県の立山駅から弥陀ヶ原までのゆったりプラン。

乗り物に乗っている時間は1時間も満たない程度ですが、ケーブルカー乗り場の超急な階段やバスへの乗り換えなど、慌ただしいアクセスでした。

交通機関の情報と弥陀ヶ原の散策までを報告します。

立山駅、ケーブルカー乗り場は急登!

急な階段は人力でクリア

 

旅の起こりと今回のスケジュールについてはコチラから。

肢体不自由児と立山室堂散策へ。準備編。まずはバリアフリー調査や日程決め。富山県の立山は、自然の雄大さと歴史ロマンを同時に感じさせてくれる一大観光地帯です。ただし、基本的に山岳地帯であるためバリアフリーではあり...

いよいよ旅行当日!初日は立山駅から本日の宿「立山荘」がある弥陀ヶ原までです。

我が家は、私達夫婦とさ〜や、男の子(当時1才)の4人家族なので、宿に一泊するとなるとナカナカの荷物になりました。

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さ〜やの生命維持の必携品を含め、バギーや登山用ベビーキャリア2台も持っていきました。

必要最低限+軽量化もしましたが、立山駅はあたたかくて半袖OKでも標高2450mの室堂は晩秋、寒さ対策の服がかさ張り、荷物は多くなりました。

そして、いざケーブルカー乗り場へ。

そこに待っていたのは、急な階段!

普通に歩ける人でもちょっと怖いな、という段差。狭いステップ。幼児なら絶対手をつなぐぐらいの急な階段を使ってしかケーブルカーには乗れません。

どうやって解消するか?というと、人力です。

ケーブルカーの出発時刻が近づくと、アルペンルートのスタッフの方が集まってくれ、さ〜やのバギーの四隅を持ち上げ、階段を上りケーブルカーに乗せてくれました。

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写真ではちょっと見えにくいですが、先頭でバギーを運んでいます。

重いバギーをたくさんの大人が寄って持ち上げる様は、さながら神輿を担ぐ祭りのようでした。

そもそも急な階段を上るので、バギーごと滑落しないか、下から見ていてハラハラしました。バギーは車いすよりも座面の位置が高いので、若干不安定に見えましたが、スムーズな連携プレーだったので、おそらくこういう事例は多々あるのでしょう。

ケーブルカーの中には障害者スペースが設けてありました。

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障害者スペースがあるとはいえ、そこは通路です。繁忙期など混雑するときは、乗車の妨げになったりして気を遣いそうだな、と思いました。

乗車中はケーブルカーが黒部ダム建設の資材搬入で使われていた歴史や、独特の形をした石柱の解説などが流れます。

観光地の音声ガイドは、『いよいよ立山に足を踏み入れて、これから旅が始まるぞ!』という感覚が盛り上がりワクワクしてきます。

ケーブルカーが終点、美女平駅に着くとそこもやはり急な階段。乗る時と同じように大勢のスタッフの方が出てきて神輿を担いでくれました。

美女平からは高原バス、乗り換え必死!

バギー、大荷物、歩けない子供二人

 

美女平からは高原バスに乗り換えです。

バスなのでさ〜やは抱っこされながら座席に座ります。弟もまだ歩けないので抱っこ乗車です。

バギーと荷物はバスのトランク、歩けない子供二人は座席、最終形態はわかっていますが、動ける大人は我々2人。バギーを折りたたむタイミング、子供二人を座席に乗せるタイミング、どういうふうに乗車するのがスムーズか?パズルのようでした。

参考までに

  1. バス横到着、さ〜やはバギー、弟くんはベビーキャリア
  2. 妻が単独で先にバスに乗車
  3. さ〜やをバギーから降ろし、抱っこでバスに乗り妻へ託す
  4. 外に戻りバギーをたたみ、荷物とともにトランクへ
  5. 弟くんをベビーキャリアから降ろし、抱っこ
  6. 抱っこしたままベビーキャリアをトランクへ
  7. 一緒にバスに乗車

バスの出発時間もありますし、他の乗客も待っているので、汗だくになりました…

弥陀ヶ原までのバス乗車時間は30分。幸い抱っこ好きの二人は寝てくれたので静かに目的地に到着しました。

国民宿舎「立山荘」はバスを降りてすぐ目の前。

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国民宿舎 天望立山荘 | 富山県弥陀ヶ原に位置する国民宿舎

バス乗り場から立山荘までは砂利の上り坂なのでバギーには厳しい場面がありました。自走式の車いすは難しいかもしれません。

向かいにある弥陀ヶ原ホテルへはコンクリート舗装されていたので、金額と空室が折り合えばこちらも便利かと思います。

一応フォローしておくと、立山荘の内部はエレベータもあり、障害者用のお風呂もありました。お風呂はさ〜やのように全介助で誰かと一緒に入る仕様、というよりは、一人でもお風呂に入れる障害者の方向きの仕様でした。

ホテル内部がバリアフリー対策されているのに、宿の入り口が砂利道なのがむしろ不思議です。

弥陀ヶ原を散策

歩きやすい木道の散策道、夕日も見えそう…

 

宿に荷物をおいてから弥陀ヶ原の散策に行きました。

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弥陀ヶ原ホテル横の散策道

木道が整備されているので歩きやすく、ベビーキャリアを背負っていての散策に最適でした。木道があると道迷いもないので安心です。ただし、濡れていると滑りますので気をつけましょう。

小一時間の散策、弥陀ヶ原の広々とした台地と秋の気配。ガスで周りの山や街は見えませんでしたが、晴れた日には夕日がきれいに見えそうでした。

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秋の気配の散策道

弥陀ヶ原でさ〜やを担いで散策したことで、翌日の立山室堂散策の行動イメージができたので、いい予行演習になりました。

弥陀ヶ原の散策マップは弥陀ヶ原ホテルなどに置いてあるようです。ホテルのHPでも紹介されていました。

www.travel.co.jp

まとめ

やっぱり乗り換えは大変!

 

交通機関や施設のバリアフリー状況は下調べしていたので問題なくクリアできましたが、乗り換え手順までは考えていませんでした。

その場での臨機応変さも大切ですが、ある程度は事前に想定しておくことも必要ですね。

弥陀ヶ原の散策は夕方でした。高所での寒さ対策はしていましたが、昼間の気温を参考にしていたので、少し寒かったです。最低気温も必ずチェックしていきましょう。