「車いすでも山の自然を楽しめる遊歩道があるらしい」と聞いて、岡山県の熊山・大滝山へ行ってきました。
水辺の遊歩道は舗装整備されている印象がありますが、山の遊歩道ではめずらしいのでは!?
車いすOKとのことでしたが、今回は山道の起伏にも耐えられるアウトドア用の車いす「ヒッポキャンプ」で挑戦してみました。
街使いの車いすでも(一応)気軽に行けて、海と山の景色を楽しめる癒しスポットです♪
熊山・大滝山展望舎
- ハイキング初級★☆☆
- 所要時間:ゆっくり歩いて片道30分(往復約1時間)
- 駐車場あり(車いすユーザーがいたら車いす遊歩道起点まで行くべし!)
- 遊歩道は基本的に舗装されている(介助者のサポートは必要)
- 展望舎で休憩・お弁当可能
- 岩場からの瀬戸内海の眺めがGOOD!
大滝山ハイクの駐車場「車椅子遊歩道起点」をめざせ!
山陽自動車道「山陽IC」から車で30分
大滝山は、岡山県赤磐市熊山地域にあります。
登山口の駐車場へ向かう道は後半住宅の中を進む少し細い道路ですが、3ナンバーの車でも問題ありませんでした。
林道脇に案内板が見えてきたので、そのすぐ横に駐車(Googleマップの『駐車場』↓)。
でもココは一般の方向けの駐車場で、車いすユーザーにお勧めしない駐車場でした…【オススメ駐車場は後述】
車を停めた所から遊歩道の入り口までは、ヒッポキャンプを押しながらゆっくり登っていきました。
コンクリート舗装の道で、勾配もソコソコ…いや、結構急でした!
ヒッポキャンプだから大丈夫でしたが、車いすはムリでは!と思っていたら、少し登った先に林道のチェーンゲートと広場が…
「あっ!車いすの人はここまで車で来てもよかったのか!!」と後悔。
車いすユーザーの方の場合のオススメ駐車場は「車椅子遊歩道起点」↓です!
遊歩道の入口には「展望舎(遊歩道 車いす可)」と書かれた道標もあります。
整備された車いす遊歩道
森の中へ入ると舗装された遊歩道が伸びていました。
刈り払いも行き届いていて、頭の位置が低くなる車いすでも横から植物が頬(ほほ)を撫でてくることも無し。
ただ、山の中なので遊歩道も完全にフラットではありません。
木の根っこで少し盛り上がっている場所、雨の時に土が流れてデコボコした箇所もありました。
大人が乗った車いすを押すときは、介助者にそれなりの体力が必要ですね。
展望舎までの道のりと展望
遊歩道の終点には展望舎があり、片道およそ30分。
行きはゆるやかな下り坂で、横には一般登山道が並走しています。
舗装された遊歩道はそのまま展望舎まで続いています。
残念ながら展望舎からの眺めは木々に遮られてあまり開けていませんが、少し離れた岩場まで進むと一気に視界が開け、片上大橋や瀬戸内海、そして小豆島まで見える絶景ポイントに出ます。
動画の様子はインスタグラムで↓
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ただしその岩場までは舗装されておらず、少しデコボコした地面。
ヒッポキャンプを慎重に押して進みましたが、車いすだとやや大変かも。
でも、見に行く価値のある素晴らしい景色でした!
ちなみに、展望舎の近くには仮設トイレもあります。
展望舎でお弁当タイム!初秋のさわやかな空気
展望舎にはベンチがあり、ちょっとした休憩にぴったり。
私たちはここでお弁当を広げてランチタイムにしました。
訪れたのは初秋。
青空とほんのり色づき始めた木々がとてもきれいで、木漏れ日の中、鳥の声を聴きながら食べるおにぎりがなんとも美味しかったです。
帰り道は登り坂!車いすなら2人介助で!
帰りは行きと同じ道を戻るピストンコースなので、帰りはずっとゆるやかな登り坂になります。
ヒッポキャンプはアウトドア仕様なので段差や坂にも強いですが、普通の車いすの場合は介助者が2人いた方が安心かもしれません。
前から車いすに付けたロープで引っ張る人と、後ろから押す人。
分担すると安心して登れると思いました。
まとめ
岡山県内でも車いすで入れる山の遊歩道はとても新鮮。
熊山・大滝山の展望舎コースは整備が整っていて、自然を感じながら気軽にハイキングが楽しめました。
『熊山』と聞いて、「熊…クマ!?クマ出るの!?」と思いましたが、語源は『隈』。
地域が岡山の端っこの山だったから『隅の山』と付けられたようです。
念の為、事前に岡山の熊目撃情報も調べましたが、岡山県南部の目撃は無し。
2025年、中国地方はドングリが豊作のようで、前年より目撃数は少ないようでした。
【熊山・大滝山展望舎ハイキング】
- 所要時間:ゆっくり歩いて片道30分(往復約1時間)
- 駐車場あり(車いすユーザーがいたら車いす遊歩道起点まで行くべし!)
- 遊歩道は基本的に舗装されている(介助者のサポートは必要)
- 展望舎で休憩・お弁当可能
- 岩場からの瀬戸内海の眺めがGOOD!
「山の自然をあきらめたくない」「家族で一緒に気軽にハイキングを楽しみたい」
そんな方にぴったりのバリアフリールートです!











