海を見て笑っているおじさん!?
地元で有名なハイキングスポット、岡山県玉野市の王子が岳「ニコニコ岩」に行ってきました。
王子が岳は瀬戸内海国立公園に指定されており、瀬戸内海の島々や巨岩が織りなす絶好のビュースポットです。
中でもニコニコ岩は駐車場から10分ほどで絶景ポイントに行けるお手軽なコース。
高台にポツンと座り、のんびり海を眺めるおじさん岩は、なんとも癒されます。
今回、肢体不自由児のさ~やをベビーキャリアで担いで、3歳児の弟は歩きでしたが、幼児も歩いて行ける程よい距離、そして、ゆるやかな散策道。
お手軽、絶景、ランチスポットあり。
気候が良い時期の乳児のお出かけはじめや幼児のハイキングはじめとしてもオススメです。
ただ、一点。気を付けて欲しい「地元の方」がおられますので、ご注意ください!
ニコニコ岩
- 初級ハイキング★☆☆
- 往復30分~1時間
- 見晴らしが最高!
まずは車で「王子が岳駐車場」をめざす!が…
瀬戸中央自動車道「水島IC」から車で20分
ニコニコ岩へのベースとなるのは「王子が岳駐車場」、駐車は無料です。
最寄りのバス停はありませんので、車で向かいましょう。
玉野市の公式HPによると駐車は200台可能(3か所)。ハイキングコースに最も近い駐車場は見晴らしも良く、トイレもあります。
正面の瓦の建物がトイレですが、残念ながら障害者用のトイレスペース、オシメ替え用のベッド設備等はありません。
…ん?!
駐車場に到着し車を降りようとすると、駐車場のすみっこに何やら動くモノが。
!!!!?
明らかに緊急事態発生!
推定体重200㎏の『地元の方』が駐車場の中を悠々と歩き回っていました…。地面の匂いを嗅ぎながら、ゆっくりと。
「…帰ろうか…」
コワくて、車から降りることもできず…
うろたえながらも、状況を整理
- イノシシは雌(タマタマがついてない)
- 周りのヒトに構う様子は無い
- ひたすら地面を物色しながらウロウロしている
しばらく観察し、好戦的な性格ではなさそうだったのと、遠くに離れたことを確認し、ハイキングを決行!
ただ、いざという時には子供を抱えてダッシュできるよう、ムダな物を持たず身軽な装備としました。
玉野市のHPにもイノシシに関する記述がありましたが、注意喚起程度だったので、大事に至ったことはないのかな?!
とはいえ、出会った場合は刺激しないよう注意して下さい。
いざ、ベビーキャリアで背負って出発!
散策道は平たんな歩きやすい道
イノシシを警戒しながら、さ~やをベビーキャリアに乗せ、ハイキングの準備。
今回は新たなグッズを試してみました。
低反発のU字クッション(ピンク色)です。
首が座っていないので、歩くたびに頭がグラつくのを防ぐために購入してみました。
あごの下のナーセント三角マット(緑色)と併せて、イイ感じに首まわりをサポートできました。
また、少し肌寒かったので、足のダウンカバーの中に靴下用のカイロを貼りました。
なお、ベビーキャリアへの担ぎ方・カスタイマイズは過去に紹介しています。
さて、トイレ脇の地図を参考に、散策スタート。
駐車場から「王子ケ岳の修験道」経由で「ニコニコ岩」をめざすルートです。
散策道はしっかり整備されています。
歩きはじめるとすぐに瀬戸内海とニコニコ岩が見えてきます。
目的地のニコニコ岩は、やや遠くに感じます。
途中、休憩所もあり、瀬戸内海が一望できます。
ふと、後ろを振り返ると、例の地元の方がこっちに向かって歩いてくるのを発見!
どこで抜かしてしまったのか!?先を急ぎました。
案内表示もしっかりあるので、迷うことはありません。
だんだんニコニコ岩が近づいてきます。
階段もありますが、ゆるやかです。
木漏れ日の中の散策で、さ~やも穏やかな様子。U字クッションの調子もGood!
ニコニコ岩に到着!!
おじさん岩と記念写真、そして絶景パノラマ
歩きはじめて10分ほど、ニコニコ岩に到着。
ニコニコ岩は高さ5メートルぐらいの三角の岩で、近くで見ると、より笑っているように見えます。
標高は195mとのこと。
ニコニコ岩の後ろ側に回ると、巨石に囲まれる異空間。
そして、ニコニコ岩横の大岩に登ると、瀬戸内海の絶景が一望できます。
巨岩と海、島々の眺めが最高!
積み木のように積まれた巨石が落ちない不思議。
心地よい風が吹いて、このまま海の方に飛んで行けそうな浮遊感を感じました。
さ~やも3歳児もご機嫌に瀬戸内海の眺めを満喫!
石や足元は安定していますが、岩の先は絶壁なので、小さい子供やベビーキャリアを担いでいて不安な人は、特に足元に注意を払ってください!
王子が岳パークセンター周辺でランチ
高台にはランチスポット、カフェもあり
ニコニコ岩から駐車場方面に戻ると、王子が岳パークセンターがあります。
『パラグライダー体験フライト』の広告を発見!
20分8,000円。結構いいお値段しますが、「確かに、一度あの絶景の中に飛び込んでみたい!」、そんな気になりました。
パラグライダーでテイクオフするところ。
さて、パークセンターから高台の方に向かうと休憩所があります。
良い時間だったので、ランチタイム。
休憩所や周辺の芝生、据え置きのイスなど、眺めの良いランチスポットがたくさんあります。
今回は据え置きのイスでランチ。
さ~やは担がれている揺れが心地よかったようで、寝てしまったので、ベビーキャリアに乗ったまま胃ろうからのエンシュア。
ちなみに、ベビーキャリアを担いだり、降ろしたりするときは、イスを利用すると楽です。
高台からの眺めも最高。
地元民でありながら、『なんで王子が岳って言うんだろう?』と昔から思っていましたが、どうやら王子がいたようです。8人も。
まとめ
気軽にハイキングやピクニック、パラグライダーや巨石でのボルダリングなど、乳幼児からガチの大人まで楽しめる場所、王子が岳。
コロナ禍でアウトドアが注目されているだけあって、老若男女で賑わっていました。敷地は広いので、人との距離は十分保てます。
絶景の他にも周辺には猫がたくさんおり、猫好きも楽しめると思います。
我が家の3歳児も猫を見つけては毎回はしゃいでいました。
さて、やはり気になるイノシシ問題。
今回遭遇したイノシシは人慣れしていましたが、とはいえ野生動物。いつ攻撃してくるか分かりません。
遭遇しないのが一番ですが、もし出会っても刺激しないよう注意しましょう。
本当は、人慣れしたイノシシにならないよう、野生動物とのソーシャルディスタンスを確保しておく必要があると思います。