美ら海水族館がある沖縄海洋博公園には、水族館だけでなく、植物園やプラネタリウム、ビーチなども併設されており、見どころが沢山あります。
沢山!たくさんありますが、残念なことに我々の体力と時間には限界があります。
そこで、ジンベエザメとイルカといった「大物」に出会える、絶対行くべき2ヶ所のバリアフリーポイントについてお知らせします。
①美ら海水族館大水槽!とカフェ「オーシャンブルー」
車いすでも見やすい工夫、そしてゆったり
そもそも水族館は、水槽側を明るく、人が歩く通路側を暗くしてあります。
こうすることで、水槽側から人が見えにくくなり魚が驚かないとともに、逆に人からは魚がよく見える、というメリットがあります。
つまり、館内はおおむね暗いので、健常者の人でもつまずかないように基本的にバリアフリーになっています。
問題になるのは「視点」です。
立っている人に比べて車いすやバギーは視点が低いので、人が多いと水槽の中が見えません。
美ら海水族館は修学旅行、海外からの旅行者などで平日でも混んでいます。
このため、通常の水槽の前では車いすやバギーは人をかき分けないと魚が見えませんが、ジンベイザメ水槽は別です。
ジンベエザメがいる「黒潮の海」水槽の前には、車イス優先スペースが設けてあります。
特に、「餌やりタイム」や「水槽解説」などのイベントの時は周囲に誘導のテープを張ってくれるので、周りを気にせず落ち着いて観察することができます。
私たちが行った時は、周辺にいるスタッフの方が親切に、車イス優先スペースに案内してくれました。
そして、イベントを観察した後は、その大水槽の横にあるカフェ「オーシャンブルー」でひと休みするのが正解、いやマストです!
なぜなら、ロケーションが最高!
大水槽のすぐ横に座って、ゆったりと休憩できます。
ジンベエザメ、マンタ、サメ達が自分の真横を通りすぎていき、まるでダイビングしているかのような錯覚におちいります。
大水槽すぐ横の席には限りがあって予約制ですが、チャージ料金は必要ありませんので、入口で席を頼んで待っていれば空き次第案内してくれます。
だいたい水族館というものはよく歩かされます。
車いすやバギーを押しながらだと、なお疲れますので、こういった休憩スペースでしっかり充電して、次の見どころに備えましょう!
②入場無料のイルカショー「オキちゃん劇場」
名前は分かりにくいが、ショーは最高!
もう一つの見どころは、美ら海水族館から出た海洋博公園内の「オキちゃん劇場」です。
公園内にある海獣施設の1つで、オキちゃんとはアイドルイルカの名前です。
そこでイルカショーがなんと無料で見えます。
1日5回、1回は20分程度です。
大切なのは見る場所です。
オキちゃん劇場は海側にイルカ水槽があり、その水槽を眺めるようにスタンド席があります。
スタンド席の最上部の中央に車いす用スペースが確保されていてますが、水槽から遠いのであまりオススメしません。
一番オススメなのは、スタンド席前方の車いすスペースで、ここの方が水槽が近く、イルカの迫力あるジャンプを真近に見ることができます。
ショーの中身は、イルカショーだけでなく沖縄文化とのコラボもあったりと、音楽でも楽しませてくれます。
注意点としては、スタンド席に座るとイルカ水槽がある海の方、つまり、西を向くので、夕方のショーだと西陽の直射日光が結構キツいです。
10月でもナカナカ火照りました。日傘は後ろの席の人が醜くなるのでさせませんがサングラスはあると便利かもしれません。
まとめ
美ら海水族館をはじめ、ジュゴンやアシカなどの海獣施設も楽しいのですが、広くて疲れそう…と思っていたので、全般的にサクサク気味に見て回り、特に興味を持ったところでゆっくりするようにしました。
事前にリサーチしすぎると当日の感動が薄れるかもしれませんが、ある程度行きたいスポットを決めておいて、そこに時間を注いだ方が本人も介助者も楽しく良い思い出になるのではないでしょうか。
個人的には海洋博公園だけで1週間ぐらい時間をとって、それぞれの施設をゆっくり見て回ったり、海沿いの施設は無料なのでそこでのんびり時間を過ごすのもいいなぁ、と思いました。