実は、昔の日本にもブラキオサウルスのような大きな恐竜が闊歩していました。
兵庫県丹波市で発掘された日本最大の竜脚類恐竜「タンバティタニス」!
化石が展示されている博物館で勉強し、タンバティタニスのオブジェがある公園で遊んできました。
小さな博物館ですが恐竜の化石を間近で観察でき、タンバティタニス発掘のきっかけを知ることができます。
恐竜に興味を持ち始めたちびっ子にもってこいの情報量。
我が家もさ~やの弟(3才)の趣味で訪れましたが、大人もほどよく楽しめました。
バリアフリー情報としては、紹介するタンバティタニスの博物館や恐竜公園は車いす、バギーで問題なく行けますが、実際の発見現場はまさに川沿いなので行けません。ご注意を。
丹波竜化石工房ちーたんの館
- 日本最大の竜脚類恐竜「タンバティタニス」
- 近くには化石発掘体験ができるスポット
- 定期的にイベントを開催
日本最大級の恐竜化石が兵庫で!?
きっかけはYouTube
さ~やの弟は恐竜とともにYouTubeも大好き。
YouTubeさんにベビーシッターをお願いしていると、こんな動画が流れてきました。
【恐竜CG】日本最大の恐竜『丹波竜』とは!?【NHK恐竜超世界2019】Japanese dinosaurs CG
なんと!かつての兵庫には十数メートル級の恐竜がいたというではありませんか!
2006年に発見され、2014年に新属新種「タンバティタニス・アミキティアエ」と命名された模様。
全然知りませんでした。
検索してみると、発掘された骨が展示されている博物館と、発見地近くに恐竜公園があることが分かり、早速行ってみることに。
ちなみに、タンバティタニスはジュラシックパークで有名になったブラキオサウルスと同じ「竜脚類」という、首と尻尾がとても長い恐竜です。
まずは博物館「丹波竜化石工房ちーたんの館」へ
ちーたんの「ち」は地層、命、地球、大地の「ち」
タンバティタニスの博物館、「丹波竜化石工房ちーたんの館」は兵庫県丹波市山南町にあります。
入り口ではティラノサウルス?がお出迎えしてくれました。
時はコロナ自粛直前。人が少なく貸し切り状態でした。
入ってすぐに首の長い恐竜が!
これがタンバティタニス。発見された「丹波」の地名と女の巨人という意味の「ティタニス」に由来しているそうで、丹波竜とも呼ばれています。
草食のタンバティタニスはその長い首を活かして、あまり動き回らず、首だけ動かして食事していたようです。
歯は鉛筆のような形で、串のように枝を「しごく」ことで葉っぱだけを集め、噛まずに丸飲みしていたとのこと。
化石からだけでも色んな情報が読み取れるんですね。恐竜研究スゴい!
全身骨格のレプリカは世界でここにしかない一点モノ。壁には見つかった化石の一部が展示されていました。
YouTubeの動画を見ると想像しやすいですが、改めて身近なところにも恐竜が歩いていたんだなぁ、としみじみ。
町をあげて発掘プロジェクトを立ち上げ、今も勢力的に活動しているところに、探求心と町おこしへの熱意を感じました!
最近では、世界最小恐竜の卵の化石が発見されています!
篠山層群より発掘された獣脚類恐竜の卵・卵殻化石”ヒメウーリサス・ムラカミイ”のギネス世界記録への認定 – 兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)
博物館としては大きくはありませんが、タンバティタニスの他にもいろんな恐竜の骨格化石が所狭しと並んでおり、間近でじっくり観察できます。
残念だったのは、コロナで体験モノのレクリエーションが全て休止していたこと。
特に、タンバティタニスが闊歩する中をVR体験できるコーナーが中止されていたのには未練が残りました…
障害者とVRはこれから仲良くしていきたい分野なんですけどね〜
ちなみに、「丹波竜化石工房ちーたんの館」の『ちーたん』ってなんだろう?
と思ったら、いろんな意味を込めた博物館のマスコットキャラクターの愛称でした。
『ちーたん』の『ち』は地層・命・地球・大地の『ち』、『たん』は丹波・誕生の『たん』、だそうです。
キャラクターデザインは結構クオリティが高くて可愛いらしい感じ。Tシャツ売ってたら買ってたと思います。
最後に、館内のお土産物コーナーに「フェバリット」のフィギュアを発見!
タンバティタニスを迷わず購入しました。
顔小っさ!
しばらく我が家のタンバティタニスは、陸生なのにお風呂に入れられたり、同じ草食で交えることのないトリケラトプスと戦わされたりしていました。
ちなみに、「フェバリット」はリアルな作りの割に値段が手頃なのが魅力で、我が家お気に入りのフィギアメーカーです。
恐竜公園「丹羽竜の里」で戯れる
恐竜オブジェたちと遊ぶ
博物館から車で10分。丹羽竜の里公園へ。
ここはタンバティタニスをはじめ、アンキロサウルスなどのオブジェがある公園です。
タンバティタニス、デカっ!!
はるかに見上げるほどのサイズ感!
先ほどの博物館は屋内だったため、全身骨格も頭が低めの展示でしたが、本気で?で首を伸ばすと迫力が違います。
身近なもので例えると、キリンより大きく、クレーン車くらい。
同じ時代に生きていてもヒトなんて相手にされない体格差でしょうが、タンバティタニスのスケールに圧倒されました…
この他、公園内には滑り台や恐竜のオブジェもあります。
また、公園の横には道の駅的な休憩施設「元気村かみくげ」があり、産直市場と軽食喫茶が一緒になっています。
軽食メニューは多くありませんが、気になる一品が。
恐竜おやき。素朴な見た目ですが、お好み焼き(左)とパンケーキ(右)がギュッと手のひらサイズになった感じで、子供も大喜びでした。
まとめ
子供の趣味で訪れた恐竜博物館。今まで興味のなかった分野でしたが、子供と話を合わせる内に、自分も妻ものめり込んでしまいました。
恐竜をはじめとする古生物の分野は、私が子供の時から研究が進んでいるようで、知識が更新されて勉強になります。昔はティラノサウルスもゴジラ立ちでしたし。
今回のタンバティタニスで太古の地球ロマンに興奮したので、これから恐竜名所を巡る旅を始めようと思いました。
さて、さ~やはバギーでどこまで行けるかな。