冬は外出するのを控えがちですが屋内プールに行けば暖かく、そして滞りがちな運動もしっかりできます。
そして、この時期からプールで遊んでおくことで、海水浴や川遊びなどの夏のレジャーに備えることもできます。
冬からはじめるプール遊びのメリットを考えてみました。
水の中だとハンデが消える!?
浮力を使って水中エクササイズ
肢体に不自由がある場合、重力がある地上では本人が身体を動かすことも、介助者が身体を動かしてあげることも大変です。
しかし、プールに入ると浮力で身体の重さが軽くなり、支える力が減るので、手足を動かしてあげる力も軽くてすみます。
どうやら、ヒトの比重は水と同じくらいですが、空気をしっかり吸っているとちょっと軽くなり浮けるようです。
なので、本人が脱力してリラックスしているほど深い呼吸ができ、しっかり浮くので簡単に泳がすことができます。
逆に、チカラが入ると沈みます…
我が家のさ〜やはほぼ全身が動かせませんが、首を支えてあげるだけで身体を浮かせられ、バタ足やクロール、水面を漂うユラユラ運動など全身エクササイズをさせることができます。
地上での運動、例えばボール遊びやリハなどは身体の一部に刺激を受け、そこに意識が集中するのに対して、プールでの全身エクササイズはつまり全身に刺激を与えることができる、ということです。
浮遊感だったり水の抵抗だったり、冷たさだったり、水しぶきだったり。
いつもと違う刺激を感じて、ヒヤッとした顔をしたり、笑顔を見せたり、気持ち良くて寝たり、眼に水が入って泣いたり、いろんな表情を見せてくれます。
注意しなくてはいけないのは、長時間プールにつかっていると身体が冷えてきます。採暖室など、暖かさが確保できる環境を把握しておくことも大切です。
なので、プールに入っている時間は、長くても1時間ぐらいが良いと思います。
家族でプールに行くメリット
準備、着替え、全てが外遊びの予行演習
支援学校でもプールに取り組んでいるところはあると思いますが、自分たち家族でプールに行って一緒に遊ぶことが大切です。
なぜなら、プールで遊ぶためには、さまざまな準備とリサーチをしなければいけません。
水着の準備、着替える場所の確保、バギーや車いすでどこまで行けるか、駐車場は、など。
これは、例えば実際に海水浴や川遊びに行ったらどんな動きになるのか、を事前に練習するのと同じです。
プールに行くのに慣れてしまえば、外遊びに行くハードルも低くなります。
我が家では年に5回ほどプールに行き、1~2回川や海に遊びに行きます。
沖縄に行った時もホテルのプールや海で一緒に楽しめました。
障害者手帳を使ってプールへ
地域サービスを有効利用しよう!
プールがある施設では障害者割引が導入されていますところがあります。
各地域ごとの施設情報はこちらのサイトで↓
加えて、地域によっては障害者向けの水泳教室を実施しているところもあります。
私が住んでいる地域では、月イチでインストラクターがサポートしてくれる水泳教室が無料で開かれており、看護師さんも同席してくれます。
さ~やの場合、私たち親が一緒に入って生命の安全を一番に確保しますが、インストラクターさんが一緒に付いて、足や手をバタバタと動かしてくれたり、ビート盤などの道具を使う遊びも提案してくれます。
最初はこういった機会を利用してプール遊びを始め、徐々にインストラクターのサポートがなくても自分たちだけでプール遊びできるようになると、屋外活動の幅が広がると思います。
まとめ
プール遊びは本人の全身運動とともに、親の準備力も鍛えられます。
我が家は3歳ぐらいからプールに行き始めました。
プールでの全身運動はとても刺激的なようで、さ~やは終わった後いつもぐっすり寝ています。
もし地域で障害者のためのプール教室が開かれていたら、まず受け入れができるか、どんな様子で参加できるのか、など相談してから出掛けるのがいいと思います。
いきなり海水浴を目指さなくても、川遊びで足を水につけるだけでもとても刺激的で楽しい思い出になるでしょう。