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ベビーキャリア選び方のポイント。まずは使う場面を想像しよう!ハイキング?登山?何歳まで?

暖かくなってくると子供と一緒におでかけしたくなります!

歩けない子供と一緒にハイキングしたり、歩ける子供でも抱っこをせがまれた時に便利なのが、登山用のベビーキャリアです。

各メーカーから出されていて、デザインや仕様がいろいろあり、どれにしようか迷うと思います。

ですが、使う場面がイメージできれば、どのベビーキャリが自分たちに向いているのか?が見えてきて、グッと選びやすくなります。

それぞれのスタイルに合ったベビーキャリアを考えてみます。

登山用ベビーキャリア

  • ベビーキャリア選びの3つの質問
  • 目的に合ったスペックを選ぶ
  • 子供を背負うときのコツや注意点

子供とのお出かけの場面を想像しよう!

どこへ、何歳まで、どのくらいの頻度で使う?

 

登山用のベビーキャリを選ぶうえで3つの質問をします。

①『ベビーキャリアを使ってアウトドアに行きたい!』と思ったときのイメージに近いのは下の写真のどちらでしょうか?

A:樹林に囲まれた森の中でのハイキング
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B:森林限界を超えた高所での登山
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子供が何歳まで使いたいでしょうか?

C:なんとか一人で歩ける3歳くらいまで
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D:しっかり安定して歩ける5歳ぐらいまで
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どのくらいの頻度で使いそうでしょうか?

E:天気が良ければ毎週でも行きたい
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F:年に数回、遠征のときに使いたい
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3つの質問で、自分が使いたい場面がイメージできたでしょうか?

回答に悩んだときは、どんなスタイルで子供と遊びたいのか家族の中で話してみてもいいかもしれません。

実際に子供と出掛けている場面を想像することで、具体的にどんなスペックが必要なのか見えてきます。

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目的地と対象年齢で分類

先ほどの質問によりベビーキャリアの使い方について4つのスタイルに分かれると思います。

  1. AとCを選択→ハイキング中心で3歳ぐらいまで
  2. AとDを選択→ハイキング中心で5歳くらいまで
  3. BとCを選択→高所への登山も考えて3歳くらいまで
  4. BとDを選択→高所への登山も考えて5歳くらいまで

ただし、③の『高所への登山も考えて3歳くらいまで』という選択肢は、子供にとっても大人にとっても負担がかかる稀なケースだと思いますので、今回は除外して考えます。

これらを踏まえ、最後の使用頻度により、E:毎週でも行きたい→購入、F:年に数回→レンタル、となります。

結論!モンベル、ドイター、オスプレー!

スタイル別のオススメはコレ!

 

結論から言うと、それぞれのスタイルのオススメは次のようになります。

1 『ハイキング中心で3歳くらいまで』なら

→ベビーキャリア[モンベル製]

https://webshop.montbell.jp/common/images/product/prod_k/k_1133250_shad.jpg

2 『ハイキング中心で5歳くらいまで』なら

→キッドコンフォートエアⅡ[ドイター製]

4 『高所への登山も考えて5歳くらいまで』なら

→ポコAGプラス[オスプレー製]

 

それぞれの選定の理由を解説します。

まず製品のスペックで注目するところ

各スタイルにオススメした製品の詳細を解説する前に、ベビーキャリアのスペックで注目すべき点について解説します。

それは、耐荷重、本体重量、背負い心地、オプションの4つです。

耐荷重

各ベビーキャリアごとに 乗せられる子供の適正な月齢もしくは体重があります。これを超えてしまうと安全に子供を保持できなくなるので、必ず守りましょう。

『9ヶ月から3歳まで、9kg〜16kg』と詳細に示されているメーカーもありますが、上限の体重だけ書かれているメーカもあり、実際に何歳くらいまで乗せられるのかは明記されていません。

参考までに日本人の平均的な発育を調べてみました。(日本小児内分泌学会2016)

  • 14kg 男の子3.2歳、女の子3.6歳
  • 16kg    4.2     4.5
  • 18kg    5.3     5.5 
  • 20kg    6.2     6.3
  • 22kg    7.0     7.0

製品でよく見かける耐荷重が14kg・18kgあたりなので、3歳まで・5歳まで、が分かれ目になるわけです。

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本体重量

先ほどの『耐荷重が違う』というのは、本体のつくりが違うわけで、 ベビーキャリアそのものの重さも変わってきます。

耐荷重が小さいものは軽量に作ってあるので、持ち運びが楽で気軽に使うことができます。ただし、担ぐ側の背中のパットが薄かったり、肩や腰ベルトも薄かったり幅が狭かったりするので、子供が大きくなると肩に食い込んできたりします。

軽いので持ち運びは楽だが、担ぎ手に負荷がかかりやすい

耐荷重が大きいものはその逆で、大きい子供をしっかり保持するためのベルトが多かったり、安定して担ぐためのフレームがしっかりしていたり、担ぐ側の背中のパットが分厚く、肩や腰ベルトの幅も太くガッチリしている分、本体サイズが大きくなったり、重たくなります。

担ぎ手が楽な設計だが、本体は重い

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写真左はモンベルの軽量タイプ、右はドイターの重量タイプ

背負い心地

背負い心地は、実はかなり大切なポイントです。

ベビーキャリアがしっかり背中にフィットし、重さの分散が効いていると担ぎやすく、歩いていてもバランスが崩れないので、子供と担ぎ手の両方の安全と快適につながるからです。

耐荷重によって本体のつくりが違う分、背負い心地も違ってきます。

これは子供が大きくなっても使いたい場合には特に重要です。

子供とベビーキャリアをあわせた重量が10kgぐらいまでであれば気になりませんが、20kgを越えてくると、自分の背中にフィットしない荷物を長時間担いでいると、重さが不均等になり、肩や腰が痛くなってきます。

できれば自分の背中の形に合うベビーキャリアかどうか試すべきですが、店頭に揃っていない場合も多々あります。

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今回は私と妻が背負ってみた感想を書いておきますので、参考にしてください。

オプション

ベビーキャリアによっては日除けのサンシェードが内蔵もしくはオプションであったり、レインカバーの設定もあります。

これらは行き先によってはオーバースペックになって重くなるだけ、という場合もありますし、むしろ、内蔵されている方が荷物がかさ張らなくていい、という場合もあります。

たとえば、主に樹林の中を歩くのであればサンシェードは必要なく帽子だけで充分ですが、森林限界を越える場合には本体に内蔵されているタイプが便利です。また、雨の日に出掛けないのであればレインカバーも必要ありません。

レインカバーは風よけにも使えますが、子供が小さいときは大人の服をベビーキャリアの上から覆うように掛けてあげるだけでも充分対策できます。

サンシェードやレインカバーは子供の視界を遮ることにもなるので、森林限界を越える場合や開けた場所で使う場合など、他のもので代用できない時に選択するぐらいでいいでしょう。

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スタイル別、オススメのベビーキャリア詳細

目的とスペックを合致させる

 

製品のスペックを踏まえ、アウトドアのスタイルごとオススメした製品の詳細は次のとおりです。

1 『ハイキング中心で3歳くらいまで』の場合

選定条件

  • 耐荷重が16kgくらいまでの軽量タイプ
  • オムツやオシリ拭きなどベビーグッズを入れられるスペースが十分ある
  •  サンシェード、レインカバーは必要なし
  • 価格も考慮

【オススメは】べビーキャリア[モンベル製]

webshop.montbell.jp

[適応体重]9〜16kg

[本体重量]2.35kg

[サ  イ  ズ]65×31×33cm

[容        量]26L(収納部)

  • 他の製品と比べて優れているのは、やはりコスパ!
  • 2万円台の価格帯の中では子供をしっかり保持するベルトも担ぐ側の各種ベルトも充実しています。
  • 背負い心地も良いですが、耐荷重の後半になると肩に食い込んできます。
  • 取り外し可能なネックピローが標準装備なので、担いでいる内に寝てしまって頭がグラグラする時に便利です。

2 『ハイキング中心で5歳くらいまで』なら

選定条件

  • 耐荷重が22kgぐらいまでのしっかりタイプ
  • 背負い心地が重要
  • サンシェード、レインカバーは必要なし

【オススメは】キッドコンフォートエアⅡ[ドイター製]

[耐  荷  重]22kg(子供18kg、荷物4kg)

[本体重量]3.25kg

[サ  イ  ズ]72×43×34cm

[容        量]16L(収納部)

  • 私達夫婦が背負った中で 最も背中にフィットした製品
  • 背中のパッドが分厚く、腰ベルトも骨盤に密着、肩のベルトの幅・厚みもしっかりしていて、背中全体にまとわりつく感じが一番背負い心地が良かったです。
  • このクラスになると本格的な登山も可能ですが、サンシェードやレインカバーは別売りです。
  • 同社の「キッドコンフォートアクティブ」は本体重量が2.68kgの軽量モデルですが、耐荷重が同じ22kgなのに対してベルト類が薄いのがマイナス。
  • また、サンシェード内蔵の「キッドコンフォートⅢ」が子供が大きくなっても使える最適解だと思いますが、現行モデルではないのが残念です。

4 『高所への登山も考えて5歳くらいまで』なら

選定条件

  • 耐荷重が22kgぐらいまでのしっかりタイプ
  • 背負い心地が重要
  • サンシェード内蔵タイプが便利、レインカバーオプションもあり

→【オススメは】ポコAGプラス[オスプレー製]

[最大荷重]22kg

[本体重量]3.48kg

[サ  イ  ズ]73×38×43cm

[容        量]26L(容量)

  • 決め手は、 内蔵タイプのサンシェードが付いていることと背負い心地の良さ
  • 森林限界を越えると周囲からの紫外線が強くなるので、子供の弱い肌を守るのにはサンシェードが必要です。標準装備されていて収納できる点がポイントが高い。
  • 担ぎ手の背中へのフィット感もドイターのキッドコンフォートエアⅡと遜色ない良さがあります。オスプレーのこの製品はメッシュで背中全体にフィットさせる仕組みで、汗をかきやすい背中から熱を発散させられるのも合理的です。
  • 腰ベルトのホールド感、肩ベルトの幅・厚さも充実。オプションのレインカバーもあります。
  • ただし、同社のポコAGだと荷物の容量が20Lと若干少ないこと、ポコAGプレミアムだと荷物容量は39Lに増えますが、リムーバブルデイパックである必要はない、ということでポコAGプラスを推しています。

その他、今回の選定から外したもの

試してみた中で、私達夫婦には背負い心地が良くなかったものもありました。

ファウデ(VAUDE)のシャトルコンフォートは、背中のパッドが硬く違和感があり、腰ベルトや肩ベルトも耐荷重22kgに対して貧弱だと感じました。

自立のためのスタンドが収納できないのも欠点です。子供を保持するベルト類は問題ありませんでしたので、試してみて体型が合う方には良いと思います。

値段はドイター、オスプレーと比べると手を出しやすい価格帯です。

ファウデ(VAUDE) シャトルコンフォート 11777 3050 マリーン

最後に、購入かレンタルか

どちらかというと購入がオススメ!

 

最後に、どのくらいの頻度で使いそうか、と考えた時に素直に返せば、頻度が高ければ購入、頻度が低ければレンタルや現地で貸し出しているものを借りる、となります。

レンタルであれば、「そらのした」というサイトなどで1泊2日で5千円程度+送料で借りられます。ベビーキャリアはドイターのキッドコンフォートⅡです。

富士山登山・登山用品・キャンプ用品レンタルなら「そらのした」

ただ、レンタルについては、上高地など現地で借りられる場合には散策日和なタイミングで借りられますが、郵送でレンタルした場合に予定した日が雨だったら…使わないかもしれません。また、使い慣れているものの方がセッティングが早いので行動がスムーズという考え方もあります。

選択肢としてはレンタルもありますが、 日常の中で使いたい場面に手元にないと一緒にアウトドアに行く機会を失ってしまいます。どちらかといえば購入の方をお勧めします。

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いざ山での使い方のコツ

段差を使って楽に担ぐ、ストックも推奨

 

ベビーキャリアに子供を乗せて担ごうとした場合、たとえ子供が小さくても総重量は10kg、しかし直ぐに成長して20kg近くなります。

荷物であれば多少手荒に担いだり下したりしても大丈夫ですが、子供だとそうはいきません。

ベビーキャリアを担ぐ時、普通に立とうとして前かがみになると背負っている子供が落ちそうになります。かといって、ベビーキャリアの垂直を保ったまま立とうとすると、かなり厳しい姿勢になります。

楽に担ぐには、車の荷台や散策道のベンチなど、ひざ丈くらいの 少し高い所にベビーキャリアを置いた後、子供を乗せてセッティングしてから担ぐと、無理のない姿勢で背負うことができます。ただし、あまり高いとベビーキャリアごと転倒した時に危ないので気をつけましょう。

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また、ベビーキャリアに乗っている子供は動けない分、思っている以上に寒さを感じています。 しっかり防寒対策をしてあげましょう。

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そして、 最も気をつけなければいけないのは、子供を背負っている時に転んでしまうことです。

大怪我をさせてしまうかもしれません。

登山道が土の道なのか小石が多いザレ場なのか、岩場なのかを事前に調べて、散策ルート選びや靴選びをするのも大切です。

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ストックを使いながら慎重に足運びすると安定感があります。

まとめ

たくさん思い出を作りましょう!

 

散策でも登山でも、お出掛けするごとに家族の大切な思い出が増えます!

たとえば、初めてベビーキャリアを使って散策に行ったときのこと、遠征して少し大きな山での登山に挑戦したときのこと、だんだん大きな目標を設定しそのミッションを家族全員でクリアしていくことで、家族の団結が強くなると思います。

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ベビーキャリアに乗せられている子供も、心地よくて寝てしまうことがよくありますが、自然の中で散策することが好きになるようで、乗りたいとせがむようになります。

これからの季節、天気の良い日には街から離れて子供と一緒に自然の息吹を感じに行くのも良いと思います。