寒い時期、動いたらカラダは温まりますが、動かないともちろん冷えてきます。
と考えると、自分で動けない肢体不自由児は動いている人以上に寒さを感じています。
外遊びやアウトドアに加え、特に難しい通学や外出での防寒対策について紹介します。
まずは厚着で対策。寒い所だけなら…
アウトドアメーカーのウエアがGood!
秋から冬にかけて、気温が低くなるとさ〜やの手足はとても冷えています。
自分で動いて熱産生できないので仕方ありませんが、普通のタイツやカイロを貼ったぐらいでは冷たいまま…。
でも、秋は紅葉がキレイな季節、冬は雪遊びが楽しい季節。
外に出ないという選択肢はありません。
なんとか防寒対策を考えなければならない!
そこで、耐寒性に優れるアウトドアメーカー、モンベルの厚手なタイツとダウンを購入。
モンベルは日本のメーカーなのでサイズも日本人向けに作ってありますし、子供向けの商品も多く、そして何より安い!
安価な子供服ブランドよりは高いですが、アウトドアメーカーの中では一番手を出しやすい価格帯です。
実際にアウトドアで使った感想ですが、10月の立山室堂散策でも手足は温かく保たれていました。
立山室堂の標高は2450m。標高が高い分気温は低く、およそ10℃以下。
陽が当たっていれば大丈夫でしたが、動いていないと寒い、そんな中でも威力を発揮してくれました。
その時のレイヤリング(重ね着)は、
- タイツ上(モンベル:ジオラインラウンドネックシャツKid’s厚手)
- 長袖シャツ(ユニクロ:ヒートテック)
- フリース(ユニクロ)
- ダウンジャケット(モンベル:ネージュダウンパーカKid’s)
- タイツ下(モンベル: ジオラインタイツKid’sGirl’s厚手)
- レッグウオーマー(モンベル:大人用のウールレッグウォーマー)
- パンツ(モンベル:サーマラップパンツKid’s厚手)
厚手のタイツ、ダウンジャケットに加え、化繊綿の保温パンツとウールのレッグウオーマを着用。
それに加えて、足先が冷えないようにフットウォーマーという冬のテント泊で使うダウンシューズも履かせました。
超厳期冬仕様です!
このレイヤリングにより、冬もキッズゲレンデでソリやスノーチューブに乗せることができました。楽しんで?!いたと思います。
さて、問題は日常です。
ずっと外気温が低いアウトドアなら厳冬期レイヤリングでもOKですが、日常、学校に行く場合を考えてみると
暖かい家→やや暖かい車→寒い屋外→超暖かい教室→寒い屋外…
日常生活では寒暖の差が大きく、上着の脱ぎ着が簡単にできない場合は特に服装を迷います。
日常こそ難しいレイヤリング
電源オンオフで防寒対策?!
周りの温度が変わっても、それに簡単に対応するにはどうしたらいいか。
特に足先が冷たいのを何とかしたい!
そんな時に見つけたのが、電熱線入りレッグウォーマー!
『めちゃヒート』というシリーズで、電熱線のオンオフでカラダを温めることができます。
手袋やパンツ、ベストなどの商品展開がありバイクに乗る人に人気のようです。
電熱レッグウォーマー、本来は大人用で、足首からひざ上まで素肌の上に着用して使うようですが、さ~やの場合は普通にパンツをはいた上から足全体を覆うようにはかせています。
もしも熱くなってしまった時に『熱い!』と主張できず、低温やけどしてしまわないように、せめて素肌に触れないようにしています。
取扱説明書でも温度調節できない人への使用を推奨していないので注意は必要です。
実際には、通学で車に乗る時にオン・学校に着いたらオフ、学校を離れる時にオン・家に着いたらオフ、という具合で使っていますが、最近は、学校の中でも廊下などは寒いので構内でも使ってみようかと相談中です。
温度調節は、高温(65℃)、中温(55℃)、低温(40℃)と選べますが、ホカホカにしたいわけではないので低温に設定しています。
難点といえば、使用時間が短いこと。
低温設定で4時間と説明書にはありますが、実質3時間しか加温されません。
バッテリーが充電式なので、1日の中で計画的に使ったり、空き時間に充電したりしています。
まとめ
季節や日々の気温に応じて
動けない肢体不自由児にはタイツやダウンなど、ワンランク上の装備で防寒対策する必要があります。
また、日常的には介護する側も省力化できるような保温・加温システムは便利だと思います。
ただ、最近は気候変動のせいか冬でも暖かかったり、寒かったり、と安定しません。
いろいろな防寒グッズはありますが、アウトドアでも日常でも、その日ごと、行く場所ごとに服装を見極めるのが一番大切だと思います。