恐竜の時代よりも前からあの形。
カブトガニ、のそのそ歩いて地味なイメージですが、カンブリア紀からほぼその姿を変えずに命をつないでる『生きている化石』なんです。
そのカブトガニの世界唯一の博物館、岡山県にある『笠岡市立カブトガニ博物館』に行ってきました。
館内では生きたカブトガニの展示のほか、生態を学べるコーナー、保護活動によるカブトガニの赤ちゃんが見学できます。
なにより、博物館内には恐竜など古生物の化石が展示されていたり、隣の恐竜公園には恐竜のオブジェや遊具がたくさんあって、外で遊びたい盛りの子供たちにとってパラダイスのようなところです。
若干、昭和感漂う博物館ですが、子供が体験を通して学べる工夫や、バリアフリーにも配慮されているので、車いすやバギー、ベビーカーでも十分楽しめます!
*HPで開館情報をお確かめください。
博物館の前に恐竜公園で遊ぶもよし
山陽自動車道「笠岡IC」から車で35分
カブトガニ博物館の駐車場は、恐竜公園の入り口にあります。
カブトガニ博物館駐車場
車を停めて恐竜公園に入ると、そこには有名どころの恐竜がずらり。
岸壁のプテラノドン。
ゴジラ立ちティラノサウルス。
ファイティングポーズ?
プロトケラトプス(トリケラトプスの仲間で小さいタイプ)
エラスモサウルス(首長竜の仲間)。
近くで見ると、結構すきっ歯。
公園には据え付けのイスとテーブルがあるので、ランチもできます。
さ~やのランチはいつものエンシュアで。
恐竜公園でしっかり遊んで、ランチして、いざ博物館へ!
ちなみに、駐車場横の和食レストラン「若よし」も海鮮が美味しく、バリアフリー、店員さんの対応も親切でオススメです。
いざ博物館の中へ
館内・館外スロープあり。コロナ禍は入場制限もあり。
博物館はドーム状で、上から見るとカブトガニの形になっているようです。
ゆるやかなスロープがあるので、バギーでも問題なく博物館に入れます。
この時はコロナ禍で入場者数を制限していました。
時間を区切って整理券を配布していたので、整理券をゲットしてから公園内でランチして時間をつぶす作戦。
そして、いざ、博物館へ!
入場料
- 大人 520円
- 市外小中学生 210円
- 障害者、介護者は免除
入り口を入ってすぐの水槽には、カブトガニのカップル。
前(左)がメスで、後ろ(左)がオス。結構大きい!
たまにエアーポンプの泡でひっくり返っています。
そして、館内を案内してくれるのは、カブトガニの「カブニ」と「カブミ」ちゃんたち。
館内のワンポイント学習やアトラクション映像に登場。
奥の水槽では子供?のカブトガニも展示。
せわしなく動き回るヤツもいれば、じっと動かないヤツもいる。性格?
世界中に生息しているカブトガニを紹介。
意外にも、日本に生息しているカブトガニが一番大きい種類。
ザリガニとかカメとか、大体『アメリカ~』の方が大きいのに。
成長の過程。
何回も脱皮を繰り返し、15年ほどかけてようやく大人に。人間の成長と同じくらいゆっくり。
成長すると、深い海に移動していく。
!!!?
驚愕の展示とご対面!!
気持ち悪さが全面に出た、巨大なカブトガニの裏側模型…しかも、手足をレバーで操作できます!
えっ!何の学習??!
秀逸です。
恐竜ゾーン=ダイノスロープ
「プレシオサウルス1匹分離れましょう」
2階に上がるあたりから恐竜コーナーがはじまります。
その名も「ダイノスロープ」。恐竜化石を見ながらスロープを上がっていきます。
でも、その前に、
「全長2.7mのプレシオサウルスを斜め45°の角度で展示すると横幅は約2mになります。」
まったくピンと来ない例え…。
マッチョビルダーやジョジョ立ちのお姉さんをチョイスするセンスも全然理解できませんが、コロナ禍と子供が好きな恐竜を組み合わせた絶妙な警告、キライじゃないです!
さて、恐竜の化石はというと、
ダンクルオステウスとプレシオサウルス(レプリカ)。
プシッタコサウルス。
プシッタコサウルスはトリケラトプスの仲間で1mほどの小型種。
たまに動くバリオニクス。
スピノサウルスが好きなちびっ子は仲間の恐竜をじっくり眺めていました。
ご存知、ティラノサウルス。
さ~やを丸飲みできる口の大きさ…。
そして、博物館の頂点に君臨するのは、
カマラサウルス。頭上の光の輪が使徒のよう。
館内には他にも恐竜の化石やオブジェが散りばめられているので、是非探してみましょう。
意外におもしろい、図書室
開館当時の資料がノスタルジック
ダイノスロープで2階に上がると、図書室があります。
よほど時間が余っていないと立ち入らないかもしれませんが、意外におもしろい、開館当時の写真が展示されていました。
恐竜公園のティラノサウルス、アメリカからの舶来品だったんですね!
博物館の宣伝も兼ねて、ティラノにはカバーをかけず、このまま輸送してきたとのこと。
首を固定するマットがムチ打ちしたみたいに見えるのが愛らしい。
トラック前の女性がややバブリー。時代を感じます。
設置時のエラスモサウルス。
今は水が入っているので上半身(?)しか見えませんが、ちゃんと全身があったんですね。
水が透明なら全身見えるのに、ちょっと残念。
そして、博物館5周年記念のイベントポスター。
ドキッ。心拍数急上昇!
ちょっと気恥ずかしくなるキャッチコピー。
カブトガニ博物館は平成2年に開館しているので、このイベントは平成7年(1995年)開催、今からおよそ25年前のことです。
当時は「ジュラシックパーク(1993年)」が公開され、世界中で恐竜ブームが起こった時代。
小さな子供も大きな子供も、さぞ盛り上がったことでしょう!
まとめ
古生物好きのちびっ子(3歳)とNHKダーウィンが来た!『大進化!最強アノマロカリス』を見ていると、カンブリア紀の節足動物の子孫がカブトガニであるという新事実が紹介されました!
そして紹介される地元岡山のカブトガニ博物館。
コロナ禍で行く所がなく、恐竜のオブジェがあるからしかたなく遊びに行った(失礼)カブトガニ博物館…結構スゴい所だったんだ!
見る目が変わりました。
カブトガニ博物館、子供は恐竜やアトラクションで楽しめ、大人は図書室でノスタルジーを楽しめます。
ぜひ時間に余裕をもって、じっくり遊びに行ってみましょう。