岡山低山ハイク

天空の城「備中松山城」超キュートな猫城主に会う!中級ハイキングin 岡山

城主さんじゅーろー様が御出迎え。

天守が現存する唯一の山城、地元岡山の「備中松山城」に行ってきました。

「松山城」と言っても愛媛県の松山ではなく、岡山県高梁市の臥牛山(がぎゅうさん)にある『備中』松山城です。

現存12天守のうち、唯一の山城。国の重要文化財。

山城だけあって、登るのが結構大変でしたが、天守からの眺めが素晴らしく、また、山の上で生活する工夫が勉強になりました。

なにより、城主「さんじゅーろー」が超キュート!

ものおじせず、悠々と構えるお姿には貫禄がにじみ出ていました。

観光シャトルバス乗り場の方々の優しさもあり、障害児と一緒でも楽しめました。

山城の登りは少し急ですが、3歳児でも歩いて完登できましたし、春から秋の気候が良い季節の家族ハイキングにオススメです。

備中松山城

  • 中級ハイキング★★☆
  • 往復2~3時間
  • 天守下の広場でランチOK

主に休日はシャトルバス、平日は最寄り峠までマイカー

岡山自動車道「賀陽(かよう)IC」から車で約20分

 

備中松山城は山の上にあるため、車で城まで上がることはできません

最寄りの「ふいご峠」まで、主に休日はシャトルバスに乗り、平日はマイカーで上がり、そこからは歩きとなります。

シャトルバス(登城整理バス)の運行状況は高梁市の公式HPをチェックしてからお出かけください。

シャトルバス乗り場である城見橋公園駐車場(110台)、ふいご峠駐車場(14台)の場所はそれぞれコチラ↓

城見橋公園駐車場

ふいご峠駐車場

*シャトルバス運行中はふいご峠までマイカーでは上がれませんのでご注意ください。

どちらも駐車料金は無料ですが、シャトルバスに乗る場合は往復400円かかります。

また、バスは15分間隔で運行されており、4~9月は9:00~17:30、10~3月は9:00~16:30となっています。

観光ガイドのサイトにもアクセス方法が解説されていますが、若干わかりにくいため、不安がある場合は電話で確認してから行くといいでしょう。

いざ、シャトルバスに乗り込んで!?

観光案内の方々の御厚意に触れる

 

さて、障害児とアウトドアを楽しむ我が家。

休日に行ったため城見橋公園駐車場にマイカーを停め、シャトルバスに乗る必要があります。

しかし、シャトルバスは通常のバスで、バギーごと乗り込めるタイプではありませんでした。

チケット売り場の方には、「障害児さ~やを抱っこしてバスに乗らせてもらえれば、ふいご峠からはベビーキャリアで担ぐので問題ないです。」と伝え支度をしていると、観光案内の方からありがたい提案が。

「城まで歩く距離が短い方がいいでしょうから、マイカーでシャトルバスの後ろをついて上がっていいですよ。」

なんと、ありがたい!神対応!!

通常、シャトルバス運行中はマイカーでふいご峠まで上がることはできません。

繁忙期でなかったこともあり、ゆとりがあったのだと思いますが、御厚意がとても染み入りました。

*あくまで個別の事例なので、強要されませんように。

f:id:TheWhiteFang:20210406233414j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210406233408j:plain

シャトルバス乗り場からバスの後をついて行く。

ふいご峠より山城を目指す

石畳の階段、眺め最高、ランチも可

バスの後について行き、ふいご峠に到着。

f:id:TheWhiteFang:20210406232926j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210406232933j:plain

ふいご峠の駐車場は14台とのこと。気候が良い季節は平日でも混み合いそう。

f:id:TheWhiteFang:20210407231159p:plain

ふいご峠にある案内板(見にくくてスミマセン)

例によって、さ~やをベビーキャリアに乗せ、いざ山城に出発!

f:id:TheWhiteFang:20210406233215j:plain

城までの道は、手すりのある石畳の道やなだらかな土斜面の道。

f:id:TheWhiteFang:20210406233352j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210406233344j:plain

ただし、ずっと登りです。

ちなみに、備中松山城がある臥牛山は、山の形が牛が伏せている姿に似ているため名づけられたそうですが、かつては「松山」と呼ばれていたことから「松山城」なんだとか。

途中には城主からの御言葉が。

f:id:TheWhiteFang:20210406233337j:plain

ようやく石垣が見えてきました。

f:id:TheWhiteFang:20210406233421p:plain

城の塀など天守に近づいてきた感が出てくる。

f:id:TheWhiteFang:20210406233321j:plain

三の平櫓東土塀は国の重要文化財。

敵襲されたときに鉄砲を撃つ穴には丸形と角形があるようです。

f:id:TheWhiteFang:20210407231831j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210407231825j:plain

覗いてみましたが、案外真下はよく見えませんでした。これで狙えるのか?!

f:id:TheWhiteFang:20210406233313j:plain

 

山城、唯一のトイレ。

f:id:TheWhiteFang:20210406233248j:plain

障害者用スペースはありません。普通のトイレ。

最後の石段の登りを終えると、高梁川と街並みが一望。

f:id:TheWhiteFang:20210406233256j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210406233005j:plain

そして、ついに天守とご対面!

f:id:TheWhiteFang:20210406233232j:plain

天守前の広場には城の案内板と休憩所があります。

f:id:TheWhiteFang:20210406233224j:plain

城主様に御挨拶する前に、腹ごなしを。

f:id:TheWhiteFang:20210406233426p:plain

さ~やはキャリアに乗ったまま、エンシュアをいただきました。寝ながら。

時は2月下旬。風は少し寒いものの、陽が当たると心地よいランチでした。

いざ、猫城主様に御挨拶

天守内の見学は「はだし」がベスト

 

いざ天守へ。

f:id:TheWhiteFang:20210406233206j:plain

天守前の広場までは無料区間、天守に入るには入城料が必要です。

f:id:TheWhiteFang:20210406233158j:plain

障害者手帳を持っている人と介助者一人は無料となります。

急な石の階段を上り「関所(料金所)」へ。

f:id:TheWhiteFang:20210406233150j:plain

いた~!!

f:id:TheWhiteFang:20210406232958j:plain

城主さんじゅーろー様

陽だまりの中、リラックスして御座布にお座りでした。

f:id:TheWhiteFang:20210406233142j:plain

天守とのショットが良くお似合いで。

コロナ禍につきナデナデは厳禁。めでるのみ、との事でしたが、近づいてもものおじしない穏やかさ。

f:id:TheWhiteFang:20210406232857p:plain

3歳児も「かわいいねぇ~」とメロメロ、さ~やも心なしか微笑んで見ていました。

一方、城主様はさ~やの喘鳴を少し不思議そうにご覧になっていました。

さて、次は天守の中へ

f:id:TheWhiteFang:20210406232939j:plain

両端が少し切り立った道を通り天守の中に入ります。

当たり前ですが、天守の中はバリアフリーではありませんし、木造であるため、靴下を履いていると滑ってとっても危険!階段も急!

f:id:TheWhiteFang:20210406233433j:plain

さ~やを背負ったまま滑ってコケることは許されないため、はだしになりました

f:id:TheWhiteFang:20210406232910p:plain

天守の中には、山の上で生活する工夫が凝らされており、囲炉裏もその一つ。

f:id:TheWhiteFang:20210406233102j:plain

木造の中に囲炉裏を置くのは、かなり管理に注意を払ったでしょうね。

そして、工夫された格子窓

f:id:TheWhiteFang:20210407233609p:plain

内側からは外がよく見え、外側からは内がよく見えない、考えられた構造。

狭い立地に高さを稼ぐ、急な階段

f:id:TheWhiteFang:20210406233116j:plain
f:id:TheWhiteFang:20210406233042j:plain

だいたいの幼児が怖がって下りられません…

f:id:TheWhiteFang:20210406233049j:plain

確かに、子供のころは急な階段や坂が怖かったような。

f:id:TheWhiteFang:20210406232904p:plain

さ~やも興味深そうに天守の造りを観察していました(たぶん)。

天守を出て、裏の二重櫓を見学。

f:id:TheWhiteFang:20210406233012j:plain

天守と同様、切り立った稜線に石垣が組まれ、櫓が建てられています。

行ってみると分かりますが、この二重櫓の両端は断崖

よく風雨や地震で崩れなかったものだと、その頑丈な造りに関心しました。

城全体をじっくり見て回り、帰路につきました。

f:id:TheWhiteFang:20210406232947j:plain

まとめ

時はコロナ禍、緊急事態宣言で県境を越えられないため、地元のアウトドアスポット、と言うと失礼ですが、山城に行きました。

今回の課題は、

  1. マイカー規制によるバス乗車は問題ないか
  2. 城の中の狭い通路・階段が通れるのか

一つ目は、観光案内の方の御厚意により解決。

二つ目は天井の高さに注意し、はだしになって慎重に足運びすれば大丈夫、という結論。

ただ、城内に限らず、ベビーキャリアで子供を背負っている以上、担ぎ手が悪路の足運びに慣れてないと転倒して危険、というのは変わりません

今回の備中松山城は、行動時間こそ短いものの、バリエーションに飛んだ「足元」であるため、中級ハイキング級。

ですが、猫城主はとってもおとなしく、可愛らしいので、子供と一緒にお出かけすると大喜び間違いなしです!

f:id:TheWhiteFang:20210406233028j:plain